JR御茶ノ水駅の南、徒歩6分。室町時代末、太田道灌の娘が天然痘に罹った際、道観が天然痘に霊験があると言われた京都の一口神社に祈願したところ天然痘は治癒した。そこで道灌が長禄元年(1457年)に一口神社を勧請して江戸城内に稲荷神社を創建したのに始まると伝えられる。 数度の移転を経て、明治5年(1872年)には現在名に改称。関東大震災では社殿を焼失したが、昭和3年(1928年)に再建され、昭和6年(1931年)に現在地に移転した。 平成25年(2013年)には社殿修復と社務所新築工事が行われ、新しい姿になった。境内は狭いが、拝殿の脇には太田道灌供養塔がある。