愛宕神社
地下鉄神谷町駅の北東,徒歩10分。愛宕山といっても小高い丘にすぎないが,その山上にある。
境内には木立の中に本殿,幣殿,拝殿がある。慶長8年(1603年)徳川家康の命により奉行石川六郎左衛門尉が建立したのがはじまり。神社へ至るには男坂と女坂の2つの道があり,男坂は講談「寛永三馬術」の舞台として知られる。
四国丸亀藩の家臣曲垣平九郎はこの急坂の石段を馬で上り下りして手折った山上の梅の枝を3代将軍家光献上し,家光から「日本一の馬術の名人」と讃えられたといわれ,その故事にちなんで「出世の石段」とも呼ばれている。
また,万延元年(1860年)3月3日,水戸浪士が大老井伊直弼を暗殺した桜田門外の変の際,水戸浪士が集結したのはこの愛宕神社だったことから,境内には桜田事変の碑がある。
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