地下鉄銀座線外苑前駅の西、徒歩5分。青山キラー通りに面して朱色の特異な山門が目を引く。日本の三禅宗のひとつである黄檗宗の寺で、寛文11年(1671年)鉄眼道光禅師により海蔵庵として開創されたのに始まる。正徳2年(1712年)徳川4代将軍家綱の三十三回忌追善のため寺号官許を受けて海蔵寺となった。 山門を入ると正面に4階建てのビルが建ち、1階に寺務所がある。寺務所を通り抜けたその奥が墓所になっており、本堂は3階にある。 境内には「夏来ても 只ひとつはの一葉哉 はせを」と刻まれた芭蕉の句碑が建っている。