西武新宿線中井駅の北西,徒歩7分。『放浪記』『浮雲』などの作品で知られる作家林芙美子が、昭和16年(1941年)から昭和26年(1951年)に没するまで住んだ家で,遺族からの寄贈を受けて新宿区が平成4年(1992年)に記念館として開館した。 京風の数寄屋造りの建物は建築家山口文象の設計によるもので,芙美子はこの家の建築にあたって並々ならぬこだわりを示したといわれる。建物は生活棟と芙美子の夫のアトリエ棟とがつながった形の間取りで,茶の間,書斎,小間,アトリエなどがそのまま保存されており,展示室では芙美子の遺品などを展示している。建物は平成15年(2003年)に東京都歴史的建造物に選定された。 広がりのある庭園には草花の種類も数多い。