地下鉄四谷三丁目駅の南、徒歩6分。寛文10年(1670年)日泳上人による創建の寺で、かつては四谷の毘沙門様としてにぎわった。 堂々とした山門の正面に毘沙門堂があり、本堂はその右手にある。毘沙門堂は山門とともに戦災の時も焼けずに残った貴重な建物で、建築年代は明らかではないが、元禄頃とされている。もとは江戸城本丸にあった毘沙門天像を安置しており、この像が北を向いていることから「北向き毘沙門天」とも呼ばれる。北方の仙台藩伊達氏が謀反を起こさないようにと、徳川家康が北向きに安置して祈願したという伝説が残されている。 墓所には塙保己一の師であった国学者萩原宗固の墓があり、新宿区の史跡に登録されている。