中井御霊神社
西武新宿線中井駅の北西、徒歩8分。静かな住宅街の中にある。創建の時期は明らかではないが、古くから落合村中井の鎮守として信仰を集めてきた。
神社には新宿区の有形民俗文化財に指定されている「分木(ぶんぎ)」「備射祭絵馬」「雨乞いのむしろ旗」があることで知られる。分木とは弓の的を描く際に用いられる竹でつくられたコンパスのような道具で、毎年1月13日に行われる「おびしゃ祭り(備射祭)」がその分木の製作年代によって江戸時代以前から行われていたことを示している。この備射祭は矢を射て豊凶を占ったり安産を祈願したりすることから、安産と子育ての祈願に訪れる人も多い。
備射祭絵馬は江戸時代の備射祭の様子を描いたもの、雨乞いのむしろ旗は雨乞行事に用いられた江戸時代のものと推定されている。
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