地下鉄千代田線湯島駅の北西,徒歩3分。三菱財閥を興した岩崎弥太郎の邸宅で,明治29年(1896年)、イギリス人建築家のジョサイア・コンドルの設計による洋館と撞球室,大河喜十郎の設計による和館からなる。 木造2階建ての洋館は明治時代を代表する西洋木造建築で,館内の随所に見事なジャコビアン様式の装飾が施されている。撞球室はスイスの山小屋風の造りの木造建築で、洋館とは地下道でつながっており,純和風建築の和館が洋館と結合した形になっている。 敷地は広大な和洋折衷型の庭園をともなっている。庭園および建物は国の重要文化財に指定されており、平成13年(2001年)に都立公園として開放された。 →上野略図