天王寺
JR日暮里駅の南、徒歩2分。谷中霊園裏口の手前にある。
文永11年(1274年)に日蓮の弟子の日源が建立した長耀山感応寺という日蓮宗の寺であったが、江戸時代に天台宗に改宗して現在名に改称した。都内では古い寺の一つにあげられ、江戸時代には湯島天神や目黒不動とともに富くじの興業でにぎわった。
幸田露伴の『五重塔』のモデルとなった五重塔があったが、昭和32年(1957年)に放火心中事件で焼失した。現在は谷中霊園になっているが、かつては天王寺の寺域だったところにその礎石が残っている。
近代的な山門をくぐると、本堂や庫裡が端正なたたずまいを見せている。
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