地下鉄銀座線稲荷町駅の北東、徒歩7分。法然が開祖の浄土宗の寺で、開山は円誉霊門である。円誉霊門は、天正18年(1590年)湯島に草庵を結んだが、円誉に帰依した徳川家康が源空寺の号を与えて寺が建立された。1657(明暦3)年の大火で焼失し、現在地に移転した。 境内には端正な本堂と3代将軍家光が寄進した銅鐘がある鐘楼が建ち、墓地には江戸時代の有名人の墓が多いことで知られる。測量家伊能忠敬とその師に当たる天文暦学者高橋至時、江戸の侠客幡随院長兵衛、画家谷文晁らの墓がある。 伊能忠敬と高橋至時の墓は国の史跡に指定されており、谷文晁と幡随院長兵衛の墓は東京都の旧跡に指定されている。