東武伊勢崎線浅草駅の北、徒歩2分。浅草寺境内の南東隅の小高い丘の上に建つ。現在の本堂は昭和58年(1983年)に再建された鉄筋コンクリート造りで、堂内には老女弁財天を祭り、神奈川県藤沢市の江の島・千葉県柏市の布施とともに関東三弁天の一つにあげられている。 本堂のそばには鐘楼が建っている。鐘楼の鐘は、元禄5年(1692年)第5代将軍徳川綱吉の命によって改鋳されたもので、江戸時代には「時の鐘」として江戸市中に時を知らせた。「花の雲 鐘は上野か 浅草か」と芭蕉の句に詠まれたことでもよく知られている。鐘楼は東京大空襲で焼失したが、鐘は残って今でも朝6時に撞き鳴らされている。 →浅草略図