地下鉄千代田線根津駅の北、徒歩8分。明暦3年(1657年)覚性院日勤を開山とし、大乗山延寿院として創建された。宝暦5年(1755年)に六浦山延寿寺と改め、身延山久遠寺の直末寺となって日荷上人尊像を勧請したと伝えられる。 境内には日荷堂があり、日荷上人の坐像を安置している。日荷は、鎌倉時代後期の僧侶。六浦(現在の神奈川県横浜市金沢区)で大きな仁王像を造り、身延山久遠寺まで、自ら背負い一昼夜のうちに運び上げたという伝承があり、「健脚の神様」と呼ばれる。 日荷堂内には足・腰の病気平癒を祈願したり、願望成就のお礼のために奉納された絵馬や文字額が多数掲げられており、これらは「日荷堂絵馬群」として台東区の有形民俗文化財に指定されている。