東武伊勢崎線東向島駅の西,徒歩8分。文化元年(1804年)旗本多賀氏の屋敷跡に骨とう商の佐原鞠塢が,加藤千蔭や谷文晁ら当時の文人たちの協力を得て草花鑑賞の花園を造って開園したのに始まる。 ウメを主体に中国や日本の古典に登場する植物のほか,宮城野ハギ,筑波ススキなど四季の花々を集めたので百花園と名づけられた。昭和14年(1939年),寄贈受けた東京市が公開し,戦災で焼失したが,戦後にもとの姿に復旧した。 面積は約1万平方メートルで,四季の花はもちろん,萩のトンネルの美しさはよく知られている。また,園内には江戸の文人たちの石碑が多い。