都営地下鉄浅草線本所吾妻橋駅の南東、徒歩15分。能勢筑前守頼直の江戸屋敷だったところで、安永3年(1774年)に妙見堂を建立して摂津ノ国妙見山から妙見尊像を分祀したのに始まる。 街角にあるこぢんまりとした寺で、本堂に妙見菩薩を安置している。妙見菩薩は天部の神であり、北極星を神格化したものといわれる。また、寺のあちこちに見られる寺紋は能勢氏の「切り竹矢筈十字」紋に由来している。能勢氏はキリシタン宗徒であったと伝えられており、そのため当初は十字架であったともいわれている。 狭い境内の中には本堂のほかに鴎稲荷大明神を祭る神社もあり、ほかに勝海舟の父が息子の病の回復を祈って水ごりをとったところとされ、勝海舟の胸像がある。