池尻稲荷神社
東急田園都市線池尻大橋駅の南西、徒歩5分。玉川通り(国道246号)に面している。
明暦年間(1655年〜57年)の創建と伝えられ、旧池尻村と旧池沢村の鎮守として、また火伏せの稲荷、子育て稲荷として地域の信仰を集めてきた。昭和20年(1945年)の空襲では焼けずに残ったが、昭和39年(1964年)、国道246号が拡張にともなって敷地は狭くなった。
境内には「薬水の井戸」と呼ばれた井戸があり、かつては病気が平癒する神水として人々に信仰されたといわれる。また、神社は旧大山街道沿いにあったため、大山詣での人々がこの井戸水で喉をうるおしたと言われ、その井戸は決して涸れることがなく「涸れずの井戸」と呼ばれた。井戸は現在でも残されており、井戸のそばにはその水を汲みに来て遊んでいる子どもの像が建っていて当時の様子を伝えている。
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