小田急小田原線喜多見駅の南東、徒歩25分。稲荷塚古墳公園の中にある。古墳は、喜多見古墳群の中のひとつで、墳丘の直径は13m、高さは2.5mの円墳。古墳上には小さな稲荷祠がある。 昭和時代に2回発掘調査が行われ、周溝や泥岩切石積み石室の存在が確認された。石室からは古墳に葬られた人の身分を示す圭頭大刀（けいとうのたち）や耳環（じかん）、土師器（はじき）などが出土し、これらの副葬品から、古墳は6世紀末〜7世紀初ごろに族長の墓としてつくられたと考えられている。 この古墳は世田谷区の史跡に指定されている。また、出土品は世田谷区の有形文化財に指定されており、世田谷区立郷土資料博物館で展示されている。
