JR千駄ヶ谷駅の南、徒歩6分。貞観年間(平安時代)の創建と伝えられる古社。古い歴史を物語るかのように境内にはイチョウの巨樹が繁っている。本殿は平成5年(1993年)の落成で比較的新しい。 拝殿のほかに境内にはいろいろある。特に富士信仰が盛んだった江戸時代に築かれた富士塚が有名。寛政元年(1789年)の築造で、都内の富士塚ではもっとも古く、東京都の有形民俗文化財に指定されている。頂上には奥宮を安置しており、立ち入りが制限されている富士塚が多い中で、ここは自由に「富士登山」をすることができる。 境内はそれほど広くはないが、ほかには将棋連盟から奉納された大駒を安置する将棋堂、薪能などが上演される神楽殿(能楽堂)などがあり、バラエティに富んでいる。