京王線下高井戸駅の北、徒歩4分。創建年代は明らかではないが、もとは三河国村高庄(現愛知県安城市)にあった長福寺という浄土真宗の寺で、天正19年(1591年)麹町八丁目に寺地を拝領して江戸に移った。 寛永16年(1639)に老中安藤重信の子重長が中興開基となり、妙誉秀慧を開山として、浄土宗の寺として改めて開創した。明治維新後は武家の凋落により、一時衰退したが、寺院の発展を図るため、大正9年(1920年)に現在地へ移転したと伝えられる。 観音堂には聖観世音菩薩を安置している。この菩薩像はは「火伏観音」と呼ばれる鎌倉時代後期に作られた端正な仏像で、杉並区の文化財に指定されている。