JR王子駅の南西、徒歩5分。醸造試験所は、明治37年(1904年)、酒類醸造の試験と講習に関する事務を行う大蔵省の施設として建設された。平成7年(1995年)に東広島市に移転した後は、国税庁醸造研究所となり、さらに平成13年(2001年)には独立法人酒類総合研究所となった。 レンガ造りの建物は妻木頼黄の設計によるもので、ドイツのビール工場を参考にしたといわれる。研究所の敷地内に入ることはできないが、建物の西側は醸造試験所跡地公園として整備されて開放されており、そこから間近に見ることができる。 明治期のレトロなレンガの建物は周囲の景観の中で逆に新鮮な趣さえ感じさせてくれる。