JR三河島駅の北、徒歩6分。明治通りに面して建ち、本堂が堂々とした構えを見せている。西新井総持寺の末寺で、本尊は十一面観音像。開創の時期は明らかではない。 江戸時代にはこの寺がある三河島あたりは鶴の飛来地であり、鶴の餌付けが行われていた。徳川将軍家の中でもとくに吉宗以降は頻繁に鷹狩りを行い、この地を訪れたと言われる。その際、鶴の捕獲を目的とする将軍放鷹(ほうよう)は「鶴のお成り」と称され、この観音寺か法界寺が将軍の御膳所となったと言われている。