南蔵院
都営地下鉄三田線本蓮沼駅の北、徒歩3分。国道17号線(中山道)に面している。
寺の略縁起によれば、中世の頃、村の年寄役であった新井三郎盛久が宥照上人を開山として創建したと伝えられる古刹。荒川の洪水などにより移転を重ねて亨保9年(1724年)に現在地に移った。
江戸時代には境内に堂宇が建ち並び隆盛を誇った。また、徳川八代将軍吉宗が名付けたといわれる「桜寺」として知られてきた。戦災で堂宇を焼失し、昭和31年(1956年)に再建されたが、境内は狭くなった。
現在の本堂は昭和53年(1978年)の改築。境内には承応2年(1653年)に旧蓮沼村の庚申待講によって造られた庚申地蔵があり、板橋区では二番目に古い地蔵として区の有形民俗文化財に登録されている。
このほか、境内には八重紅枝垂桜など桜が多く、板橋区内では桜の名所にあげられている。
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