西武池袋線大泉学園駅の西、徒歩12分。もともとは慈覚大師(円仁)が開基の天台宗の寺として、嘉祥3年(850年)に創建された古刹で、鎌倉時代に日蓮宗に改宗した。 天正年間(1573-1592)に寺領21石5斗を与えられ、江戸時代には歴代将軍から朱印状を賜るなど名刹として知られてきた。 山門をくぐると仁王門があり、その奥正面に祖師堂、その右に本堂がある。境内にはこのほか鬼子母神堂や鐘楼が建ち、いずれも風格のあるたたずまいを見せている。 梵鐘は「寛文4年(1664年)鋳工田中大和守藤原重正」の銘があり、江戸時代初期のすぐれた梵鐘として練馬区の有形文化財に指定されている。また、非公開だが、寺では永禄11年(1568年)以降の多数の古文書を保存しており、これらも練馬区の有形文化財に指定されている。