JR北千住駅の北、徒歩7分。旧日光街道千住宿であったサンロード商店街(宿場町通り)に面して建つ。安政2年(1855年)に建てられた横山家の住宅で、木造二階建て細格子造り。現在の建物は昭和11年(1936年)に改修されてはいるが、ほぼ建築当初の姿を保っており、足立区の有形文化財に指定されている。 横山家は地漉き紙問屋を営んでいた旧家で、江戸時代には、公用の旅行者に対する便宜を図って課役(伝馬役)を負担したことから、伝馬屋敷とも呼ばれた。慶応4年(1868年)上野彰義隊が官軍との戦いで敗走した際に付けたとされる刀の跡が玄関の柱に今も残されている。 なお、横山家住宅のほかにも周辺には千住宿の面影をしのばせる建物が数棟残っている。