都営地下鉄新宿線一之江駅の南、徒歩15分。寺伝によれば、徳治2年(1307年)、成就院日尚が古川べりの妙見社のかたわらに小堂を建てたのにはじまると伝えられる日蓮宗の古刹。「じょうじん」(成就院)または「黒門寺」とも呼ばれて親しまれてきた。 寺は風格のあるたたずまいを見せ、境内には本堂のほかに釈迦堂や日尚上人堂、鐘楼が建ち並び、寺宝として徳川光圀筆の日蓮聖人画像を保存している。また、天保14年(1843年)、小島(現在の西葛西)に住む控井権右衛門(うついごんえもん)が寺に寄進したのもで、日高・日祐上人の真筆とされる二幅の紙本墨書大曼茶羅を所蔵し、江戸川区の有形文化財に登録されている。