JR中央線、横浜線、八高線が発着するJR八王子駅と、都心や高尾山とを結ぶ京王線の京王八王子駅から西へ、甲州街道をはさんで市街が広がる。繁華街は、多摩地区では吉祥寺や立川と並んでにぎわいを見せている。 江戸時代には甲州街道警備のために徳川家康が八王子千人同心を組織したことで知られ、また甲州街道の宿場町として栄えた。明治時代になると絹織物業が盛んになり、関東有数の絹織物業の街となった。 市域は広く、1960年代からは順次約20の大学が集まって学園都市としての性格を帯びるようになった。各大学合同の学園祭「学生天国」がJR八王子駅北口の市街中心部で開催されるなど、若者が多い街にふさわしく、活気がある。