JR中央線西八王子駅の北、徒歩12分。天慶元年(938年)武蔵介に任ぜられた源経基が滋賀県多賀大社から分祀して勧請したと伝えられる古社。 八王子の総鎮守の八幡八雲神社が東の鎮守と呼ばれるのに対して、西の鎮守として地域の信仰を集めてきた。例大祭は八幡八雲神社の「下の祭り」に対して「上の祭り」と呼ばれてにぎわいを見せてきたが、昭和41年(1966年)に「八王子まつり」として統合された。 その際に繰り出す神輿は明治時代に作られたものだが、江戸時代の正当な神輿の様式を伝えるものとして市の有形文化財に指定されている。 境内には摂社として、明治時代に盛んであった絹織物業の関係者に信仰された機守(はたもり)神社がある。